標語・スローガン・キャッチフレーズの作り方と実例

◆標語とは?


標語(スローガン)の語源は、スコットランドの元高地兵が火急の際に唱えた招集のための「とき(鬨)の声」=Siuaghghairmにあるとされている(広辞苑より引用)。その意味するところは、「主義・主張・信条などを簡潔に言いあらわした短い語句」(広辞苑より引用」。「守るべきこと、するべきことなどを簡明にあらわした語句。モットー、スローガン」(日本語大辞典より)となっており、同辞典ではさらに「団体・政党などの呼びかけや宣伝のための言葉。その運動jの中心となる主張をかんけつに要約する」と解説されている。

要するに、標語(スローガン)とは、企業や官公庁、関連団体が自らの事業活動の目的を遂行するためのキャンペーンをするにあたって、行動の目標は指針となる「合言葉」のことをしめしており、最近は「キャッチフレーズ」といういい方で募集しているところもある。当初の意味合いよりも幅広い表現になってきている。いずれにしても、人のこころをとらえ、人のある行動に向かって動かす作用をもたらすものであるといえるだろう。

◆標語をつくる手順


①「標語」のテーマ・コンセプトを決める
 ・テーマやコンセプトから発想を広げる
 ・「質」より「量」で、たくさんの「キーワード」を出す
 ・どんな些細な思いつきでもどんどん出す
 ・視点を変えて、いろいろな角度から考える
 
②出てきた「キーワード」を整理
 ・同じ意味や同類の言葉に分ける
 ・上、中、下のそれぞれの「句」用にわける
 ・インパクトのあるものをまとめる

③「キーワード」をセレクト
 ・ピンと来ないものやイマイチな言葉を消す
 ・言い回しや語呂の悪いものも外す

④コンセプトに立ち戻りチェック
 ・テーマにマッチしているか
 ・コンセプトに即しているか
 ・時間の許すかぎり言葉の精度を高める

◆交通安全標語の実例


・助手席は 良い運転の 応援席
・無理しない 用心深さも 年の功
・光っている キミのマナーと 反射材
・とまるはず 老いのあまえが まねく事故
・ゆるめるな ココロのブレーキ 帰宅まで
・駐車した その一台に 泣く渋滞
・乗せようよ ゆとりと言う名の 同乗者