【妊娠・出産・子育て】出産育児一時金とは?


どうする?出産費用・・・「お産費用」は現在、全国平均で40万円程度


妊娠、出産、子育てとなると、真っ先に思い浮かぶのが「出産費用」のことですよね。地域によって差がありますが、病院や診療所に産婦人科における出産費用は全国平均で約40万とされています。若い夫婦にとっては大きな負担になりますよね。

そこで政府は、少子化対策の柱として、「出産育児一時金」を増額しており、現在42万円が支給されています。この出産育児一時金は、医療機関に直接支払われる「直接支払い制度」を利用するか、被保険者がこれまでどおり保険者に請求して直接支給を受けるかは自由に選択できることになっています。

あまり知られていませんが、この「出産育児一時金」には、お産の時の不幸な事故(重度の脳性麻痺など)に備える「産科医療補償制度」の掛け金1.6万円分を含まれています。安心・安全な妊娠、出産に向けた最低限のセーフティーネットが張られているのです。

「産科医療補償制度」とは?


出産に関連して発症した「重度脳性まひ」など子どもと家族の経済的負担を速やかに補償するとともに、産科医療の質の向上を図るということを主な目的として創設されたものです。

ほぼすべての産婦人科などの医療機関が加入して、掛け金を支払っています。掛け金の額は平成26年12月までは3万円、平成27年1月1日以降に生まれた子どもに対するものから、1.6万円に引き下げられました。

補償額は1件当たり3000万円(一時金600万円、分割金2400万円=年間120万円x20回)。